ART OF FIGHTING

Miles Browne (g), Peggy Frew (b), Marty Brown (dr), Ollie Browne (g&vo)

 オーストラリアで最も熱いメルボルン・シーンにおいて、最も高い人気と実力を誇るArt of Fightingは、 Gt&VoのOllie Browne、 BassのPeggy Frew(メルボルンシーンの重鎮、Dirty Threeのギターリスト、ミック・ターナーとは夫婦)、GtのMiles Browne (Ollieの兄)、DrumsのMarty Brownの4ピースバンド。

 95年に結成され、Half A Cowから2枚のミニアルバムを発表した後、2001年にThe Avalanchesを見出したTrifektaからファーストアルバム「Wires」をリリース。このアルバムはARIAアワード(豪州版グラミー賞)のベスト・オルタナティヴ・アルバム賞を受賞し、ここ日本では全く無名ながらも外資系ショップを中心に好セールスを記録し、熱狂的な支持を得る。

 04年にはセカンドアルバム「Second Storey」を発表。歪みを一切使わないクリーンギターを中心としたアンサンブルと、 美しいメロディにより特化した内容は、前作以上の静寂の世界を創り出す事に成功し、 ポストロック等とカテゴライズされていた枠を飛び越え、前作以上に幅広い層からの支持を得た。

 レコード以上に圧倒的なボーカルと、それに寄り添うシンプルながらも鉄壁のバンドアンサンブルが織りなすライブは常に評価が高く、今までにMogwai、Stephen Malkums(ex-Pavement)、Songs:Ohia、Cat Power、Mum等と共演。各国のフェスにも数多く参戦してきた経験を持つ。03年、05年(この時はDirty ThreeのMick Turnerとのジョイント・ツアー)には来日公演も敢行し、toeを始めとしたバンドと共演。ソールドアウト・ショウも出るほどの盛況で、その人気を証明した。

 そして、前作から約2年半、遂にサードアルバム「RUNAWAYS」を07年3月7日に発売。このアルバムでは、今までYo La Tengoや、Sigur Ros等が引き合いに出されることの多かった彼らの音楽性は一気に広がりをみせ、もはやジャンルを語る必要性のない内容まで昇華した。これは、まさに、彼らの10年以上のキャリアの頂点に立つ最高傑作。

 既に、有名な話ではあるが、日本の某有名格闘ゲームからその名を拝借した(熱狂的な日本のゲームオタクで、ゲーム制作者という顔も持つボーカリストのオリーが命名)、Art of Fighting。最早、ジャンルの垣根を軽々と飛び越え、普遍的とも言える美しさに辿り着いたそのサウンドとその世界観は、まさに豪州の秘宝。

Discography

3rd album 「RUNAWAYS」

1. Sycamore and Sand 2. Distance as Virtue 3. Free You
4. Eastbound 5. Misty as the morning 6. Territories
7. Ride after Ride 8. Less than an Instant 
9. Into the Free Blue 10. Mysteries 11. Night on Night

WRCD-37/ 07.03.07 / 2,415 yen(tax in)

2rd album 「SECOND STOREY」

1. along the run 2. your easy part 3. break for me
4. busted, broken, forgotten 5. 2 rivers 
6. trouble lived here 7. sing song 8. real time 
9. come round & show me 10. heart translation

WRCD-24/ 04.08.04 / 2,415 yen(tax in)

1st album 「WIRES」

1. skeletons 2. give me tonight 3. akula 4. moonlight
5. i don't keep a record 6. in no good way 7. find you lost
8. reasons are all i have left 9. just say i'm right 10. wires
11. something new

WRCD-9/ 02.11.28 / 2,415 yen(tax in)